ラスト、コーション!!!




最高の映画でした。後半は涙が止まらず、観賞後も「ラスト、コーション」のことしか考えられず、思い出しては涙し・・・。
戦争や、スパイなど、映画の背景はあまり身近ではないことが多いのに、そこにいる人々の気持ちが全て手に取るように分かり、特に主役の二人に関しては、辛くなるぐらい、彼らの気持ちが心に入ってきて、心を掻きむしられる2時間半。スクリーンは、監督が全身全霊を込めて作った美しい愛の映像を「これでもか」といわんばかりに映し出し、私はそれを全力で受け止める。劇場を出る頃には体力を使い果たしヘトヘト。「ラスト、コーション」に恋しちゃいましたハート


公開前から「禁断の愛」や「愛の問題作」等、色々情報が飛び交っていた作品でしたが、そのような激しさや、淫らさではなく、心から愛し合う男女を描いた、本当に美しい愛の物語です。誰かを愛した経験のある人なら、誰だって彼らの気持ちに共感でき、複雑な思いが詰まった短い一言や、寂しげな視線のひとつひとつに心揺さぶられ、涙するはず。とりわけ、立ち直れない程心を打ち砕かれたのが、後半、オーダーメイドの指輪を、二人連れ立って受け取りに行ったシーン。出来上がったダイヤの指輪を見せる彼女に、「ダイヤに興味はない。それをはめた君が見たいんだ。」と、ドギマギするような台詞を涼しい顔で言った後、愛でるように、とても優しい顔で彼女をみつめる彼。その表情があまりにも無防備で、穏やかなので、その直後に彼女が涙声でつぶやいた「逃げて」という言葉が、こっちまでどうしようもなくなってしまうほど悲痛に響くのです。標敵を愛し過ぎてしまったスパイは、とうとうだましつづけることができなかった。全て失ってしまうのに、心の声を漏らしてしまった。後で考えれば、他に最善の方法があったのかもしれないけれど、口が勝手に動いてしまうんですよね。「逃げて」って。「逃げて」なんて、今ではなかなか使わない単語となりましたが、そんな遠い世界の言葉が、心をかき乱します。他にもあなたの心を悩ませる美しく、切ないシーンが盛り沢山。是非、その目でお確かめください。
「ラスト、コーション」、桜坂劇場での上映は30日までです。


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