沖縄スパイ戦史

作品情報
2018年/日本/カラー(一部モノクロ)/114分/日本語・英語
スタッフ
監督:三上智恵/大矢英代
公式サイト
http://spy-senshi.com/

陸軍中野学校の将校と共に秘密戦を戦った少年兵たち。
語られなかったあの日が明らかになる。

受付で映画のチケットを販売していると、もう60歳になったと苦笑いしながらシニア料金でチケットを買うお客様がたまにいらっしゃる。「とてもおめでたいじゃないですか!」と心では大声で思いながら「そうですか~」と微笑むに留めている。昨年生まれた息子を思うと、生きるのは楽な事ばかりではもちろんないが、ぜひ60でも80でも生きていてほしいと本気で思う。好きな映画を好きに見に行けるようなそんな状況であってほしいと思う。
「歳をとるのは、人の務めだ」。そんな言葉が映画の本編に出てくる。沖縄戦で10代半ばの少年たちで組織された「護郷隊」の生き残った方の言葉だ。陸軍中野学校出身のエリート青年将校が派遣され、少年たちにゲリラ戦やスパイ戦などを仕込んだという。県民の5人に一人が亡くなったと言われる沖縄戦。69人の仲間を見送った方の「務め」という言葉、談笑の際にポロリと出た言葉だったが、その背景を思うと残された者の覚悟を感じる。第32軍司令部の降伏後も、北部では護郷隊によるゲリラ戦が続いていた。10代半ばの少年たちに課せられた重すぎる作戦を、元隊員の生々しい証言を元に本作では丁寧に追っている。
一方、八重山でも別の中野学校出身将校が「戦禍」を引き起こす。住民を強制的に移住させ、マラリアで多数の死者を出したのだ。なぜ強制移住が必要だったのか。また、住民たちに協力をさせながら互いに監視させる。人々の心の闇を広げ、恐ろしい結果を生む。住民にかけられるスパイ疑惑と虐殺に、人々の心に潜む闇も利用された。日常生活は、空襲などの外からの攻撃だけではなく、内側からもむしばまれていくのだ。それら全てが、1本の線で繋がる。
これらは過去の話ではない。まさに今、名前を変え、私たちのそばに迫っている。国を守るため。その「国」とは一体何なのか。私たちが直面するかもしれない問題に切り込んでいる。


日付 上映開始時間
8/18(土)〜8/24(金) 14:10
8/25(土)〜8/31(金) 18:30
9/1(土)・9/2(日) 10:10
9/3(月)〜9/7(金) 21:30
9/8(土)〜9/14(金) 10:00
9/15(土)〜9/17(月) 17:40
9/18(火) 11:00
9/19(水)・9/20(木) 11:00 / 16:40
9/21(金) 17:40