返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す

公開予定日
2018年08月28日(火)
作品情報
2018年/日本/カラー/100分
スタッフ
監督:柳川強/語り:仲代達矢
出演
井浦新/戸田菜穂/尾美としのり/中島歩/みのすけ/チャールズ・グラバー/吉田妙子/平良進/津波信一/佐野史郎/大杉漣/石橋蓮司
公式サイト
http://www.henkan-movie.com/index.php#top-main

運命の2017.8.12、日本国民は二人の「不屈」な男の存在を知った。

昨年8月12日、NHK BSプレミアムで放送されたドラマの劇場版。2017年8月12日といえば、今もロングラン上映中のドキュメンタリー映画「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」公開日(大ヒットスタート!)。終戦記念日が近かったとはいえ、沖縄のために人生をかけた2人の男の物語が、同じ日に世の中に届けられたことに、運命を感じずにはいられない。圧政の続く沖縄の地で民衆と共に戦ったのが瀬長亀次郎なら、主人公・千葉一夫は、外交の最前線で戦った人。お二人の共通点は、聡明さと、ピュアさと情熱と、しつこさ(瀬長語録でいうところの「不屈」)だ。

課長はいつでも板挟み。
あちらを立ててるのに、こちら側もずーっと立ってる。

千葉のしつこさは、「駐日アメリカ大使が逃げ帰った」と噂されるほど。加えて、「鬼」と称される気迫の外交で、数々の条件をアメリカにのませていった。しかし、敵はアメリカだけではなかった。味方のはずの日本政府が、自国の都合だけを主張するアメリカ政府の側に立ち、密約を交え、穏便に、そして早急に沖縄返還を進めようとするのだ。一方、屋良朝苗琉球政府行政主席を筆頭に、沖縄の住民たちは基地の完全撤去を訴えている。3者の間に立つ千葉は、常に沖縄に寄り添い、策を練り、交渉を進めた。

人知れず返還交渉の渦を渡りあるいた男・千葉一夫
今、彼の名が我々の心に刻まれる

本作の原案となった書籍「僕は沖縄を取り戻したい~異色の外交官・千葉一夫」(宮川徹志著・岩波書店)によると、千葉一夫(1925-2004)は、かなりの高身長で、人一倍頭の回転の早い帰国子女。アメリカ人までもが羨むほどの流暢なイギリス英語を操り、語彙力も日米通じてトップ。ユーモアのセンスに長け、人徳と人望の塊。そんな絶対に女子にモテモテのはずの3高男子が、脇目も振らず、人生を沖縄に捧げていた。しかし裏方に徹した彼の名が、公になることはなかった。人知れず、沖縄のため、外交最前線で戦い抜いた彼の名を心に刻み、感謝の念を届けたい。
(shim)

©︎NHK



沖縄市民小劇場 あしびなー(沖縄市中央 2-28-1 旧コリンザ3F Tel.098-934-8487)での上映になります。

日付 上映開始時間
8/28(火)・8/29(水) 11:00 / 16:40