判決、ふたつの希望

作品情報
2017年/レバノン・フランス/カラー/113分/アラビア語
スタッフ
監督:ジアド・ドゥエイリ
出演
アデル・カラム/カメル・エル=バシャ/リタ・ハーエク/クリスティーン・シュウェイリー/カミール・サラーメ/ディヤマン・アブー・アッブード
公式サイト
http://longride.jp/insult/
第74回 ベネチア国際映画祭【最優秀男優賞】受賞
第90回 アカデミー賞【外国語映画賞】ノミネート

国を揺るがせた些細な喧嘩
イスラエル、パレスチナ、レバノン、悪いのは誰だ

二人の男の喧嘩がエキサイティングで、エンターテイメントで、鑑賞後は疲労感たっぷり。なるべく喧嘩はしたくない。心底そう思った。
レバノンという国の歴史のせいなのだろう。でも、客観的に見ればそれは全て意地。発端は、ベランダで水やりをするトニーが、1階のヤーセルに水をかけてしまったこと。宮古島ならば「アイジャ!」で片付いたのに、この国では「クズ野郎」「なんだと、謝れ」「いや、お前が謝れ」の水掛け論が拡大し続け、裁判沙汰へ。もちろん火種は多い。難民問題や、内戦時の虐殺事件、宗教問題。
でも、火種全部に着火して、炎の中心で睨み合う時、二人の虚無感は想像に容易い。

偉大なる「シャロン」の存在

作品のテーマとは別のラインで、物語に絶大な影響力を及ぼすのが、元イスラエル首相アリエル・シャロン(在任:2001年〜2006年)。
かつて、イスラエル軍がレバノンに侵攻した際、レバノンに暮らすパレスチナ難民が大量に虐殺される「サブラ・シャティーラの虐殺」(1982年)という事件が起こった。当時イスラエルの国防相だったシャロンは、この事件の紛れもない責任者。
主人公の一人、ヤーセルはパレスチナ難民。彼にとっての「シャロン」とは、恐怖と憎悪の存在。それを踏まえた上で、映画の中で「シャロン」がどう登場するかが見どころです。

© TESSALIT PRODUCTIONS – ROUGE INTERNATIONAL


日付 上映開始時間
10/20(土) 10:20
10/21(日)〜10/26(金) 14:20
10/27(土)〜11/2(金) 09:30
11/3(土)〜 調整中です