人生、ただいま修行中

公開予定日
2019年11月30日(土)
作品情報
2018年/フランス/105分
スタッフ
監督・編集・撮影:ニコラ・フィリベール
公式サイト
https://longride.jp/tadaima/

看護師を目指す学生たちの葛藤を鮮明に捉えたドキュメンタリー

映画の舞台はパリ郊外の看護学校。様々な年齢、出身の40人が、同じスタートラインに立ち、看護師になるため日々学んでいる。学校で行われる座学や実技では笑いも絶えず、にこやかだった学生たちだが、病院に実習に行けば、戸惑い、不安ばかり。そこで彼らが何を感じたか。考え反芻したことを、それぞれ言葉にする彼らの率直さが眩しい。彼らが壁を乗り越えられたか、頓挫したかどうかは、映画のなかではわからない。カメラが捉えたのは彼らの道の、一瞬一瞬に過ぎないから。
看護学生というのは、とても特別な青春を送る存在だと思う。今までどういう経歴があろうが、相手(患者)がすべてという環境に放り込まれるからだ。自分が、相手にとってどういう人間かということを問われる。だから、一般的な大学生とは比べ物にならないくらい緊張感がある。そういった状況が結果的に自分を強くしてくれるのだが、到達できるまでにはとても時間がかかるし、自分の弱さや甘え、ありとあらゆる不足部分によって、相手を危険な状態に陥らせてしまうというプレッシャーがつきまとう。看護や医療現場に飛び込んだことがなければ、「そんなプレッシャーに自分はとても耐えられない」と思うだろう。が、飛び込んでしまったのなら、もう進むしかないのだ。進んだ先、彼らが行き着く境地は、きっと私なんかでは一生辿り着けないだろうと思う。
優しさに溢れる本作を制作した監督は、「パリ・ルーヴル美術館の秘密」「ぼくの好きな先生」などで知られるフランスのドキュメンタリー映画監督ニコラ・フィリベール。(星)


©️Archipel 35, France 3 Cinéma, Longride -2018


日付 上映開始時間
11/30(土)~調整中