ジャン・ルノワール生誕130周年　”新しい波”

公開予定日

2025年05月10日(土)

作品情報

フランス

スタッフ

監督：ジャン・ルノワール

公式サイト

https://www.ivc-tokyo.co.jp/JEAN_RENOIR_130/

Introduction

巨匠ジャン・ルノワール、劇場初公開作品を含む2傑作！

今回の特集上映では、ルノワールの後期に焦点を当て、これまで日本ではあまり機会のなかった貴重な2作品『コルドリエ博士の遺言』『捕えられた伍長』を上映。時はフランス・ヌーヴェルヴァーグが映画の形を変容させていった50年代末から60年代初頭、ルノワールはいかにして映画と向き合い、物語を模索したか。生誕130年の節目の年にルノワールの珠玉の“映画芸術”をご堪能ください。

Line up

コルドリエ博士の遺言 4Kレストア

1959年／フランス／96分

出演：ジャン＝ルイ・バロー／テディ・ビリス／ミシェル・ヴィトルド／ミシュリーヌ・ギャリ

当時、新たなメディアとして登場したテレビ向けの企画として製作された本作は、従来の映画とは違った演劇や舞台のスタイルを取り入れている。複数のカメラで同時に撮影する「マルチプルカメラ」の手法が採用され、ルノワールは俳優をカメラから解放しようと試みる。これにより俳優たちはカメラに向けて演技をするのではなく、自分のリズムとペースで演技をすることが可能となった。

捕えられた伍長 4Kレストア

1962年／フランス／107分

出演：ジャン＝ピエール・カッセル／クロード・ブラッスール／クロード・リッシュ／ジャン・カルメ

何度失敗しても果敢に捕虜収容所からの脱走を試みる伍長の姿を通して、生きる歓びと素晴らしさを描いたルノワールの遺作。自身の代表作『大いなる幻影』（37）の変奏とも言える作品だが、シリアスでペシミスティックな『大いなる幻影』に対し、本作はより軽快なタッチと魅力的なキャラクター描写により軽快な喜劇に仕上がっている。