【川本喜八郎作品集】アニメーションの神様、その美しき世界 vol.2&3

公開予定日
2021年08月16日(月)
スタッフ
監督:川本喜八郎
公式サイト
https://www.wowowplus.jp/anime_kamisama2-3/
短編5作品を1作品として上映します。

人形を愛し、人形に仕えた男。
アニメーション界を進化させた大巨匠

 

「人形に命を吹き込む男」といっても過言でないほど、川本喜八郎の創る人形は、まるで生きているかのよう。能や文楽の日本伝統芸能とアニメーションを融合させるというセンスと審美眼にも、賞賛と感謝を申し上げたい!

小坊主と住職、大名たちが繰り広げる、桜をめぐる珍騒動をユーモアたっぷりに描いた『花折り』は、お人形たちが可愛すぎて、彼らを愛でる気持ちが止まらない。見るものを笑いへと誘う愛嬌溢れるお顔や動きにぜひ注目です!

変わって、人形の表情、動き、袴の揺れまでもが超絶格好いい『鬼』。老婆と息子達の身に起こる恐ろしくも悲しい出来事を、三味線や尺八の音色に乗せ臨場感たっぷりに描く。伝統芸能・文楽の美しさが凝縮されている、前代未聞の素晴らしさ。

人形ではなく切絵を用いて、貧しい時代を生きる詩人を描いた『詩人の生涯』。セピア調の切絵が詩人のやるせなさと貧しい時代を鮮明に表現している。怖いほどに美しく、難しいほどに意味深で文学的な作品となっている。

組踊でおなじみ「執心鐘入」の元となった『道成寺』。川本が描く道成寺は、人形から伝わってくる”執着心”が凄まじい。髪を振り乱しながら好いた男を追う女の姿は、女優顔負けの身の毛もよだつ恐ろしさ。

不条理な男女の恋物語を、様々な撮影技法を駆使し見事に表現した『火宅』。乙女が地獄の炎に苛まれるシーンは胸が苦しくなるほど。悲嘆や苦しみをこんなにも人形アニメーションで表現できるのかと、川本喜八郎のすごさを思い知る。
①花折り
1968年/14分/日本/
演出:川本喜八郎
原作:壬生狂言「花折り」より
声の出演:黒柳徹子

②鬼
1972年/8分/日本/
演出:川本喜八郎
原作:「今昔物語」より

③詩人の生涯
1974年/19分/日本/
演出:川本喜八郎
原作:「詩人の生涯」安部公房

④道成寺
1976年/19分/日本/
演出:川本喜八郎
原作:今昔物語「安珍清姫」より

⑤火宅
1979年/19分/日本/
演出:川本喜八郎
原作:能「求塚」より
語り:観世静夫(八世銕之丞)


8/16(月)〜20(金)11:50
8/21(土)〜26(木)12:10
8/27(金)11:50
日付上映開始時間