そしてキアロスタミはつづく『風が吹くまま』

公開予定日
2022年01月24日(月)
作品情報
1999年/イラン・フランス/カラー/118分
スタッフ
監督:アッバス・キアロスタミ
出演
ベーザード・ドーラニー、ファザード・ソラビ
公式サイト
https://kiarostamiforever.com

小さな村を訪れたテレビ・クルーの男たち
引き延ばされた死の瞬間は、人生の妙味と喜びを与えてくれる

テヘランから、クルド系の小さな村を訪れたテレビ・クルーたち。彼らは独自の風習で行う村の葬儀の様子を取材しに来たのだが、村を案内する少年ファザードには自分たちの目的を秘密にするよう話して聞かせる。男たちは、危篤状態のファザードの祖母の様子をうかがいながら、数日間の予定で村に滞在する。だが数週間経っても老婆の死は訪れず、ディレクターのベーザードは、予定外の事態に苛立ちを募らせる。麦畑に囲まれた美しい風景のなかで繰り広げられる、主人公と個性豊かな村人たちとのユーモア溢れるやりとり。死を待つ時間という特異な瞬間を写し、キアロスタミの人生哲学をたっぷりと堪能できる一作。1999年ヴェネチア国際映画祭審査員グランプリ受賞作。

 

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『友だちのうちはどこ?』にはじまるジグザグ道三部作や、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『桜桃の味』などで知られるイランを代表する巨匠アッバス・キアロスタミ監督(Abbas Kiarostami、1940年6月22日-2016年7月4日)。詩や写真でも才能を発揮していた彼の映画は人生の真実にあふれ、観た者の心に忘れえぬ記憶として今なお残りつづけている。

そのキアロスタミ監督の珠玉の傑作7作品が生誕81年を記念してデジタル・リマスター版でスクリーンに甦る! 本来は生誕80年である2020年に、フランス・パリのポンピドゥーセンターでの回顧展「Abbas Kiarostami Ou est l’ami Kiarostami?」に合わせて日本でも劇場公開を企画していたが、コロナによって回顧展が延期。その後、没後5周年となる2021年5月に同展が開催されたのを受け、世界的にキアロスタミ監督の再評価が高まるなか、日本でも満を持してデジタル・リマスター版が劇場初公開される。

今回の7作品はパリのmk2、ニューヨークのクライテリオンコレクション、ボローニャのラボ、リマジネ・リトロヴァータが2年をかけて修復した4Kまたは2Kリマスター版となる。上映は全作品2Kで行われる。

 


上映スケジュール

1/24(月)12:30
1/26(水)14:50
1/28(金)17:00