Chime

作品情報
2024年/45分/日本
スタッフ
監督・脚本:黒澤清
出演
出演:吉岡睦雄/小日向星一 天野はな 安井順平 関幸治 ぎぃ子 川添野愛 石毛宏樹/田畑智子/渡辺いっけい
料金
一律1,500円
招待券使用不可
公式サイト
https://roadstead.io/chime/

《イントロダクション》

すべてはチャイムの音から始まったー。日常の異変から、世界が崩壊していく物語。

2024年は、『蛇の道』『Cloud クラウド』と黒沢清監督作品の劇場公開が相次ぐ年となったが、実はもうひとつの新作が存在する。それがこの『Chime』だ。

本作はDVTプラットフォーム・Roadstead オリジナル作品第一弾として「自由に作品を制作してほしい」というオーダーから作られた黒沢清監督の中編作品となる。Roadsteadで限定販売され、現在はユーザーによるリセールやレンタルが行われているが、8月2日より映画館「Stranger」他での劇場上映が決定した。

映画の中の三大怖いもの

『Chime』は、黒沢清監督の考える「映画の中の三大怖いもの」を詰め込んだ作品だ。

幽霊の恐怖

自分が人を殺してしまうのでは、法律を犯すのでは、犯人になってしまうのではという恐怖

警察に逮捕されること、秩序の側が迫ってくるという恐怖

この3つを全て実現させることがこの物語の出発点だったという。世界との違和を映し出す撮影や音楽、そして光の演出により観客は更なる恐怖の世界へと誘われる。

ベルリン国際映画祭で世界の観客から拍手喝采!

本作は、今年の第74回ベルリン国際映画祭ベルリナーレ・スペシャル部門に出品され、上映の際には拍手喝采を浴び話題を呼んだ。国内外で熱狂的なファンを持つ黒沢清監督は、世界的に注目されるきっかけとなった『CURE キュア』(97)をはじめ、『回路』(01)、『ドッペルゲンガー』(03)などオリジナルのサスペンス・ホラーを数々送り出してきた。本作は、黒沢監督の初期作品である『蛇の道』(98)『蜘蛛の瞳』(98)『カリスマ』(99)を彷彿とさせる、現代のいびつ“が全編を貫く、極めて純度の高い“黒沢清の描く恐怖”が詰まった作品となる。

実力派俳優の緊張感溢れる演技がもたらす、奇妙な人間模様

主演は吉岡睦雄。名バイプレイヤーとして数多くの作品に出演してきた吉岡が、ひときわ異彩を放つ存在感で、主人公・松岡卓司を演じる他、田畑智子、渡辺いっけいら実力派俳優が緊張感溢れる演技を披露し、唯一無二の奇妙な世界が演出されている。

 

《あらすじ》

何が聞こえたのか、それはリアルなのかそれとも妄想なのか

ありふれた日常にうごめく異様な恐怖に、誰もが唖然とし囚われる

料理教室の講師として働いている松岡卓司。ある日、レッスン中に生徒の1人、田代一郎 が「チャイムのような音で、誰かがメッセージを送ってきている」と、不思議なことを言い出す。事務 員の間でも、田代は少し変わっていると言われているが、松岡は気にすることなく接していた。 しかし別の日の教室で、田代が今度は「僕の脳の半分は入れ替えられて、機械なんです」と言い出し、 それを証明するために驚くべき行動に出る。田代の一件後のある日、松岡は若い女性の生徒・菱田明美 を教えていた。淡々とレッスンを続ける松岡だったが、丸鶏が気持ち悪いと文句を言う明美に、彼は ──。松岡の身にいったい何が起きたのか。

料理教室で、松岡の自宅で、ありふれた日常に異様な恐怖がうごめき始めたのだった……。


上映スケジュール

9/17(火)
13:15(〜14:07)
17:25(〜18:17)

9/18(水)
17:25(〜18:17)

9/19(木)
13:15(〜14:07)
17:25(〜18:17)

9/20(金)
17:25(〜18:17)

9/21(土)
17:20(〜18:12)

9/22(日)
20:10(〜21:02)

9/23(月)〜9/27(金)
18:30(〜19:22)