バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト【5/2(木)〜5/3(金)限定上映】

作品情報
1992年/アメリカ/96分
スタッフ
監督:アベル・フェラーラ
出演
ハーヴェイ・カイテル/ゾーイ・ルンド/ヴィクター・アルゴ/ポール・ヒップ
公式サイト
https://badl-japan.com/

奇跡の怪優ハーヴェイ・カイテル×鬼才中の鬼才アベル・フェラーラ監督

2024年、この傑作に対峙する時がやってきた。

『ミーン・ストリート』(73)、『タクシー・ドライバー』(76)といったスコセッシ作品で名を馳せ、『ピアノ・レッスン』(93)、『スモーク』(95)などで稀代の名優へと上り詰めたハーヴェイ・カイテル。彼が『レザボア・ドッグス』と同じ1992年に主演した代表作にして悪魔的怪作が、デジタルリマスターの美しい映像で復活を果たした。監督はクリストファー・ウォーケン主演の『キング・オブ・ニューヨーク』(90)、『フューネラル』(96)、さらにはヴェネチア国際映画祭審査員特別賞受賞作『マリー ~もうひとりのマリア~』(05)など、本国はもとより欧州で絶大な支持を集めるインディーズ映画界の重鎮、アベル・フェラーラ。

 

コカイン、アルコール、買春、野球賭博、汚職と、悪徳の限りを尽くすニューヨーク市ブロンクスの警部補LT。この映画史上希に見るアンチ・ヒーローが、善と悪、理性と欲望、信仰と背信の間で引き裂かれる様を丹念に追う本作は、神をも恐れぬショッキングなシーンの数々によって公開当時物議を醸すと同時に、批評家からはカトリシズムと贖罪を真っ向から描いた作品として高く評価された。全編にわたって強いアルコールに溺れているかのような酩酊感。きらびやかなネオンにあぶり出された大都市の闇のリアルな描写。そしてなんといってもあらゆる罪をむき出しの肉体に引き受け、怒り、慟哭し、果てるまで爆走するハーヴェイ・カイテルの演技。その壮絶な映像体験は観る者の感覚を麻痺させ、倫理観を揺さぶり、やがて究極のクライマックスへと導いていく。


上映スケジュール

5/2(木)~5/3(金)
22:30(〜24:13)
24:25(〜26:08)

2日間限定上映