#1『無言館・レクイエムから明日へ』【戦後80年 内田也哉子 ドキュメンタリーの旅「戦争と対話」】

公開予定日
2025年12月22日(月)
作品情報
2025年/日本/96分
スタッフ
ディレクター:中村育子
出演
内田也哉子/森山直太朗
公式サイト
https://sbc21.co.jp/tv/documentarynotabi/story01.php

introduction

信越放送が2006年に制作したドキュメンタリー
『SBCスペシャル 無言館・レクイエムから明日へ』を全編放送。

東京、自宅にて、内田也哉子。
長野県にある戦没画学生の絵画を集めた美術館・無言館の共同館主に就任。大役を引き受けた思い、そして戦争への眼差しは変わっただろうか。戦後80年、人々は戦争とどう向き合ってきたのか、語り継いできたのか。

旅人、内田也哉子が無言館を訪れる。「本当はあってはならない美術館なんです」、共同館主の窪島誠一郎と巡りながら、その願いを受け止めていく。かつて無言館を訪れた樹木希林が若者にエールを送る様子や、ドキュメンタリーの遺族のその後を訪ねる取材を織り交ぜ、初回放送から20年近くが経った無言館の変遷を辿る。そして、対話のお相手フォークシンガーの森山直太朗を訪ね、モニターしたドキュメンタリーのこと、絵画、アート、そして戦争と表現について語り合う。

story

戦争で命を奪われ、画家への夢を断たれた若者たちの絵を展示する長野県上田市の美術館「無言館」。館主の窪島誠一郎さんが全国各地の遺族を訪ね歩き、預かってきた画学生たちの「命の証」である。しかし、遺族も高齢化が進み、あるいは亡くなり、作者のことを語ることができる人が減っている。同時に長い年月がたち、画は痛み、汚れ、劣化が進んでいる。それは、人の命をいともたやすく奪う戦争が、遠い過去のものとなり、記憶が風化していく今の社会状況を象徴しているかのようだ。そうしたなか、窪島さんは残された絵の修復に取り組み、あらたな収蔵作品を求め全国各地を訪ね歩いている。「こういう時代だからこそ、彼らが生きていた証を守ることで、命の大切さを伝えていかなければならない」。そう語る窪島さんの活動を追い、風化させてはならない命の尊さを伝える。


上映スケジュール

12/22(土)限定上映、上映時間調整中