#4『遼太郎のひまわり』対話【戦後80年 内田也哉子 ドキュメンタリーの旅「戦争と対話」】

公開予定日
2025年12月22日(月)
作品情報
2025年/日本/91分
スタッフ
ディレクター:中村育子
出演
内田也哉子/坂本美雨
公式サイト
https://sbc21.co.jp/tv/documentarynotabi/story04.php

introduction

信越放送が2012年に制作したドキュメンタリー
『SBCスペシャル 遼太郎のひまわり~日中友好の明日へ~』を全編放送。

旅人、内田也哉子は、長野県阿智村にある満蒙開拓平和記念館を訪ねる。

館内には、日本の植民地支配と現地に残された棄民の歴史が綴られ、証言記録映像が流れる。5歳の時、敗戦を迎え、満州から引き揚げてきた女性に出会う。ソ連軍の侵攻から始まる過酷な逃避行と難民収容所での凄惨な日々。心の奥底に澱む記憶に触れる。一方で、中国に残留し祖国に帰れなかった人々がいる。その歴史を背負って生きる母子がいた。

対話のお相手にミュージシャンの坂本美雨を迎え、ドキュメンタリーのこと、今も世界で繰り返される暴力、対立と分断、その理不尽な世界に生きる人々について語り合う。

story

野県飯田市の小学校教諭、大橋春美さんは、中国残留日本人の父と中国人の母をもつ中国帰国者2世である。長野県豊丘村で息子の遼太郎くんと暮らしている。「戦争がなければこの世に生を受けることはなかった」。自らの存在を問う、その苦悩は消えない。中国では、日本人の血を引くことで侵略の責めを負わされ、日本では中国人の血を蔑まれ生きてきた。2005年、中国の大学院で学ぶ機会を得て、親子で3年間滞在した。現地の小学校では遼太郎くんはただ一人の日本人で、中国の歴史教育のなかで傷つく場面もあったが、親友を得て交流を深めてきた。自宅の庭で育てているひまわりは、中国の先生や友だちとの友情の証である。春美さんは、子どもたちが育む絆こそが、友好の時代への礎だと信じている。


上映スケジュール

12/22(土)限定上映、上映時間調整中