MOTHERLAND【10/2(金)まで】
- 公開予定日
- 2026年09月19日(土)
- 作品情報
- 2019年/リトアニア・ラトビア・ドイツ・ギリシャ/96分
- スタッフ
- 監督:トーマス・ヴェングリス
- 出演
- マータス・メトレフスキ/セヴィリヤ・ヤノシャウスカイテ
- 公式サイト
- https://motherland-gimtine.com/
introduction
リトアニア生まれの母とアメリカ生まれの息子。
移り変わるこの国で、ふたりの世界が揺れ動く。
本作の舞台は、歴史の転換期であった1992年、ソ連からの独立を果たして間もないリトアニア。新しい時代を歩みだしたばかりの、不安定な状況にあった頃、アメリカからきた母と息子がリトアニアを訪れる。遠い記憶がほどかれるように、物語は静かに動き出す。
トーマス・ヴェングリス監督の初の長編劇映画となる本作。監督自身がワシントンD.C.でリトアニア移民の息子として育った経験をもとに、その物語とテーマは生み出された。前作となる卒業制作の短編映画『KALIFORNIJA』はリトアニア移民を題材に描かれ、学生アカデミー賞の全米ファイナリストに選出。米国で最も優れた学生映画の一つとして高い評価を受けた。続く短編映画『SQUIRREL』は2015年ベルリン国際映画祭で上映されるなど注目を集め、その後、テレンス・マリック、ケリー・ライカートら名だたる監督のもとで編集助手として経験を重ね、本作で長編監督デビューを果たした。
コヴァスの視点を通して、ヴィクトリアのルーツである土地をめぐる過程で、移りゆく時代の渦中、その狭間を生きる人々の姿や、故郷を追われた心情、そして当時のリトアニアが浮かび上がる。過去に救いを見出そうとする母と、大人になることを夢見る少年。近くにいながらも、ふたりのあいだには距離が生まれていき、やがて母が大切にしてきたものは、そのかたちを変えていく。
独立を迎えたばかりのリトアニアを背景に「祖国」とは何かという問いと揺らぐアイデンティティを見つめ、叙情的で現在へと響く物語がここに生まれた。
story
母が生まれたリトアニアで過ごす夏。
まだ知らない場所で、きらめきとざわめきが交わる。
ある夏の日。アメリカから来た12歳のコヴァスは、初めて母の故郷であるリトアニアを訪れる。母ヴィクトリアは、離婚をきっかけに、かつて暮らしていた土地を取り戻し、息子とともに新しい生活を始めようとしていた。
新しい国として歩み始めたリトアニア。人の気配がまばらな街並み、やけに大きく感じられる空。眩しい日差しが降り注ぐなかで、コヴァスの目に映る景色は、見慣れない光景だった。両親の離婚からまだ立ち直れていないコヴァスは、この夏休みで気持ちを紛らわせたいと思っていた。お菓子を手に、ほんの少し背伸びをするように歳の近い子どもたちの輪に入ろうとするが、一歩引いてしまい、うまく馴染めない。
そんななか、ふたりはヴィクトリアの昔からの友人ロマスと、その娘マリアと会うことに。コヴァスは、ヴィクトリアとロマスの仲の良さがどこか気になりながら、マリアと過ごす時間が日常の一部になっていく。
そのころ、ヴィクトリアが取り戻そうとしている昔の家には、別の家族が暮らしていることを知る。噛み合わないまま話を続ける大人たちを、コヴァスはただ見ていることしかできない。少しずつ、これまで知らなかった母の秘めた一面と、その故郷リトアニアに息づく時間に触れていく。この夏、コヴァスはまだ見ぬ世界に出会う――。
上映スケジュール
二週間限定公開
上映時間調整中