カール・テオドア・ドライヤー セレクション vol.2

公開予定日
2024年06月08日(土)
スタッフ
監督:カール・テオドア・ドライヤー
公式サイト
https://www.zaziefilms.com/dreyer2023/

世代を超え敬愛される、世界映画史が誇る孤高の映画作家カール・テオドア・ドライヤー。好評を博した2021年の特集上映に続き、第二弾を開催。

19世紀末にデンマークで生まれ、常に独創的で革新的な作品を生み出しながら、一貫して人間、特に女性の心の真髄をフィルムで捉え続けた、世界映画史が誇る孤高の映画作家カール・テオドア・ドライヤー。ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー、イングマール・ベルイマンなどの巨匠たちからアルノー・デプレシャン、ギャスパー・ノエといった現代の先鋭たちにまで多大なる影響を与え世代を超え敬愛されています。
大戦が二度起き変革の渦中の時代にあっても粛々と映画制作に情熱を注ぎ、79年の生涯で長編14作品を発表。被写体を見つめ、モノクロームの世界を巧みに操り、新たな映画芸術の可能性を示し続けてきました。
そんな唯一無二の映画作家ドライヤーの特集第二弾が開催。画家の愛と死を耽美的に描いた無声時代の傑作『ミカエル』、世界で大ヒットとなったホームドラマ『あるじ』、そしてドライヤー初のサウンド映画である美しき幻惑のホラー『吸血鬼』の3作品がラインナップ。映像表現のアプローチに多様な顔を持つドライヤー作品をとくとご堪能ください。

 

ミカエル

1924年/ドイツ/95分

著名な画家のクロード・ゾレは、画家志望の青年ミカエルを養子に迎え、二人で豪邸に住んでいた。パーティーで出会ったザミコフ侯爵夫人の肖像画を引き受けるゾレだったが、彼女はミカエルを誘惑し、ミカエルもその美貌に魅せられてしまい…。芸術家の孤独とミカエルへの愛、そして死を、耽美的に描いたサイレント時代の傑作。劇場での正式公開は今回が初となる。

 

あるじ

1925年/デンマーク/107分

 

フランセン家の主人ヴィクトルは、家の中で暴君のように振る舞い、家事や育児で働きづめの妻イダに対して不平不満ばかり。そんなヴィクトルの態度を見かねた手伝いのマッス婆さんは、イダを実家に帰らせることに。妻のいない家に戻ったヴィクトルは・・・。母国デンマークで撮ったユーモアとリアリズムが融合したホームドラマ。フランスなど世界で大ヒットとなった。

吸血鬼

1931年/フランス=ドイツ/74分

悪魔や吸血鬼の研究に没頭する青年アラン・グレイ。パリ郊外の村を訪れた彼は、奇妙な老人から託された小包に導かれるように、とある古城にたどり着く。そこで老人が殺されるのを目撃し…。そぎ落とされた台詞、数々の撮影トリック、そして緻密に重ねられた音響が、緊張感のある恐怖を作り出す。これは幻なのか、現実なのか。映画史上屈指の美しい悪夢体験を。

 


上映スケジュール

6/8(土)
『吸血鬼』
10:00(~11:18)
『あるじ』
11:30(~13:24)

6/9(日)
『ミカエル』
10:00(~11:42)
『吸血鬼』
12:00(~13:18)

6/10(月)
『ミカエル』
10:00(~11:42)
『あるじ』
12:00(~13:54)

6/11(火)
『あるじ』
10:00(~11:54)
『吸血鬼』
12:10(~13:28)

6/12(水)
『ミカエル』
10:00(~11:42)
『吸血鬼』
12:00(~13:18)
6/13(木)
『ミカエル』
10:00(~11:42)
『あるじ』
12:00(~13:54)

6/14(金)
『あるじ』
10:00(~11:54)
『吸血鬼』
12:10(~13:28)