天使の涙 4K

「恋する惑星」のウォン・カーウァイ監督が、ネオンきらめく香港の街で男女5人が織りなす切ない恋愛模様をポップな映像で描いた群像劇。当初は「恋する惑星」の一部として描かれる予定だったエピソードを、独立した作品として完成させた。

孤独な殺し屋の男と、そのエージェントを務める女。仕事に私情を持ち込まないことが彼らの流儀だったが、2人の関係は揺らぎつつあった。一方、口がきけない青年モウは、夜ごと他人の店に入り込んで勝手に営業している。ある日、モウは失恋したばかりの女に出会い、恋心を抱く。

殺し屋を「ラヴソング」のレオン・ライ、エージェントを「フラワーズ・オブ・シャンハイ」のミシェル・リー、モウを「恋する惑星」の金城武が演じた。カーウァイ監督作の多くを手がけるクリストファー・ドイルが撮影を担当。1996年に日本初公開。2022年には4Kレストア版が「WKW4K ウォン・カーウァイ4K」(22年8月19日~シネマート新宿、グランドシネマサンシャイン、シネマシティほか)で上映。