【インタビュー】中山うり ”ライブは、同じ時間を共有すると言う意味では特別なのかなと思います”

 2013年8月以来、5年半ぶりの那覇公演を行う中山うりさんへのメールインタビューです。彼女は味わい深いスモーキーな雰囲気の歌声を、アコーディオンやトランペット、最近ではギターなどを演奏しながら披露します。この約5年の間に、弾き語りアルバムを含めて4作品がリリースされています。最新のアルバムは2018年4月にリリースされた『カルデラ』です。このインタビューでは、最新のアルバム「カルデラ」のことを中心に伺いました。沖縄では久しぶりの、うりさんのライブ、楽しみです。
◎沖縄でのライブは約5年半ぶりです。この間の活動や過ごしてきた日常について、大まかに教えていただけますか。
 5年半の間、ギターの弾き語りのアルバムを出したり、一人でライブをしたりいつの間にかアルバムも通算で10枚目となりました。
 ツアーが多い割に沖縄のライブは5年半も間が空いてしまいました。家に猫がいるため休日はほとんど出かけません。
◎アルバム「カルデラ」は、前作から約2年ぶりのリリースです。制作を始める前に、具体的な作品のイメージはありましたか?
 ライブの本数が増えると自分でも飽きてくるので新しい風を入れたいという気持ちで新曲を作ってレコーディングの前にたくさんライブで披露しつつサウンドを固めていく、という感じで曲が増えています。同時期にできた曲をアルバムに収録することが多いので、アルバムを作る前に全体のイメージは特に作っていません。
◎普段どれくらいのペースで曲作りをされているのですか?
 曲を作るペースは一定してなくて、調子のいい時(季節のいい時)は割とぽんぽん出てくる、という感じです。昔はメロディーを作る方が面白いと思っていましたが最近は歌詞を書くの方が面白いなと感じています。
◎セルフプロデュースするということについて特に意識することはありますか?
 セルフプロデュースに関しては、自分にしかできないことはなんだろう?自分の声が生きるためには・・と考えながら作ってます。
◎以前から自身の音楽に様々なジャンルの音楽を取り入れてらっしゃるように感じています。今回も、アイリッシュやニューオリンズ、ハワイアンなどの要素が感じられます。こうしたアプローチは意識的にされているのですか?
 リスナーとしては、ニューオリンズは割と好きな方かな…。
 数年前からライブにも参加していただいてる大渕愛子さんはアイリッシュの音楽に特化していて、今回のアルバムに、彼女に入ってもらう事で、自分の作る曲にこれまでにない彩りを加えてもらいたい、そんな想いでお願いしました。「カルデラ」の曲だけでなく、昔の曲で全然アイリッシュの要素がない私の曲も大渕さんが入る事によって新しいものになったりもしました。
 共同制作者でもある南勇介(b)が録音、編集を担当してくれて、アレンジも2人で相談しながらの作業が多いので、彼の好きなアメリカンルーツミュージックの要素も「カルデラ」には入っていると思います。
◎「カルデラ」には、小池龍平さん(G / bonobos、LITTLE TEMPO)、大渕愛子(fiddle / ハモニカクリームズ)、田村玄一(Pedal Steel / LITTLE TEMPO、KIRINJI)といった方も参加されました。ミュージシャンはどのように選ぶのですか?
 何度かイベントで一緒になったりした方が多いのですが、こちらからファンになり声をかけさせてもらいました。
◎音楽業界の様子もずいぶん変わってきました。CDが売れにくかったり、ストリーミングやダウンロードでマネタイズが難しかったりという状況もあります。 そういう中で、どういう風に自らの音楽を伝えていこうと考えますか。
ここ数年は私自身もストリーミング等で音楽を聴く事もあります。だからこそ広がる音楽もあると思いますし、それこそ国内にとどまらず聴いてもらえる機会が増えるのかなとも思います。
 ライブだけはその場に足を運んでもらい、同じ時間を共有すると言う意味では特別なのかなと思います。
◎ライブ活動はとても活発に行われています。ツアーの楽しいところ、しんどいところ、あれば教えてください。
 同じメンバー、同じセットリストでのツアーでも、毎日違う曲になるのが面白いです。しんどいのは猫に会えない事。
◎那覇でのライブは5年半ぶりということで、驚きました。今回はどういう内容になりそうですか?
 今回は、大橋トリオさん、星野源さん、アンサリーさんなどのサポートもされている小林創さん(p)、セルフプロデュース後、すべての作品に関わっている南勇介(b)との3ピースでのライブになります。
 私自身この3ピースでのライブはとてもリラックスして楽しめるので、来てくださる皆さんも一緒に楽しんでいただけたらと思います。

中山うり「カルデラ」リリースツアー2019
出演=中山うり(Vocals,Acc,Tru,G)/小林創(P)/南勇介(B)

日程:2019年03月02日(土)
会場:桜坂劇場 ホールB
時間:開場18:00 開演18:30
料金:一般前売3,500円 当日4,000円(全席自由)
小中高校生前売1,500円 当日2,000円(全席自由)
※入場時別途300円ドリンクオーダーが必要
※未就学児膝上無料
未就学児のお子様の入場について。周囲のお客様のご迷惑とならないようご配慮の上、お子様の疲労や集中力に
合わせて、随時ホールの外にてご休憩いただきますようご協力ください。

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