『311』森達也監督来沖企画トークショー&ワークショップ!

この度、桜坂劇場では、9/22(土)より現代社会に一石を投じるドキュメンタリー映画『311』及び、『死刑弁護人』を公開いたします。両作品は、表現手法、被写対象こそ異なりますが、日本の社会の闇やタブーをテーマに、人権問題や道徳、報道の在り方をも訴える内容になっています。基地問題等、常に社会問題の渦中にある沖縄。日本の中心からは距離的には遠く離れていながら、常にその中心を意識せざるを得ない沖縄の方々にも、ぜひこの映画をご覧いただきたいと考えております。
この2作品の公開に併せまして、『311』の監督でもあり、死刑反対の立場で発言されている森達也さんの来沖が決定し、下記日程でトークショー及びワークショップを開催する運びとなりました。
■9月22日(土)『311』森達也トークショー
■9月23日(日)『死刑弁護人』森達也ワークショップ 受講料2,000円
詳細は、下記を参照ください。↓↓↓
http://www.sakura-zaka.com/ex/120829_moritatsuya.html
森達也さんより、メッセージ:
 「311」がタイで上映されたとき、上映後の観客とのディスカッションで「震災後の日本では、『不謹慎』という言葉がとても頻繁に使われている」と発言した僕は、「不謹慎は訳せません」とタイ語の通訳から教えられた。タイ語だけではない。ほとんどの言語に「不謹慎」を意味する言葉はない。ちなみに手元の電子手帳は、「不謹慎」を「Bad behavior」と英訳した。つまり共同体における多数派と違うことを言ったりしたりすること。とても日本的な概念だ。だからこそこの国では、多数派と違う意見は排除され、自主規制が当たり前のように行われる。多数派の幻想を覆す。そのためにドキュメンタリーが果たす役割は、絶対に小さくない。

【森達也さん プロフィール】
1956年5月10日 広島県呉市生まれ。
1986年 テレビ番組制作会社に入社。デビュー作は小人プロレスのテレビドキュメント作品。以降、報道系、ドキュメンタリー系の番組を中心に、数々の作品を手がける。
1998年 オウム真理教の荒木浩を主人公とするドキュメンタリー映画『A』を公開。
2001年 続編『A2』が、山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。
その後はテレビ東京の番組『ドキュメンタリーは嘘をつく』などに関わる。現在は執筆が中心。近著に、『A3』(集英社インターナショナル)、『僕のお父さんは東電社員です』(現代書館)、『311を撮る』(岩波書店/共著)などがある。
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『311』


9月22日(土)より桜坂劇場にて公開
2011年/日本/カラー/92分
共同監督:森達也/綿井健陽/松林要樹/安岡卓治
●被災地で露になったジャーナリストたちの素顔。
 『311』は、作家で映画監督の森達也、映像ジャーナリストの綿井健陽、映画監督の松林要樹、映画プロデューサーの安岡卓治の4人が、東日本大震災発生から2週間後の2011年3月、一台の車に乗り合わせ被災地へと向かったドキュメンタリー。恐怖の中で否が応でも高揚してしまう撮る側の素顔までも映し出されたその映像は、2011年の山形国際ドキュメンタリー映画祭では、怒号と賞賛が乱れ飛び、劇場公開も危ぶまれた。その封印がついに解かれる。
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『死刑弁護人』


9月22日(土)より桜坂劇場にて公開
2012年/日本/カラー/97分
監督:齊藤潤一  ナレーション:山本太郎
●死刑事件の依頼人を背負い続ける弁護人の真実。
 『死刑弁護人』は、「オウム真理教事件」麻原彰晃。「和歌山毒カレー事件」林眞須美。「名古屋女子大生誘拐事件」木村修治。「光市母子殺害事件」元少年。これらの死刑事件での裁判をすべて担当している弁護士、安田好弘(64歳)を追ったドキュメンタリー。「事実を出して初めて本当の反省と贖罪が生まれる。どうしたら同じことを繰り返さずに済むのか、それには、まず真実を究明しなければならない」。 “悪魔の弁護人”と呼ばれようとも、依頼人を背負い続ける安田の生き様からは、この国の司法のありようが浮かび上がってくる。


コメント

  1. はじめまして。
    足跡からやってきましたキリ学Pチームです。
    桜坂劇場、大変失礼ながら一度も行ったことがないんです。。。
    見たい映画がたくさんあったのにも関わらず機会が合わなくて。。
    落ち着いてきたら、今年中には足を運んで満喫したいと思います。
    「それでも、愛してる」見たいなぁ~!
    ということで後日のアップを楽しみにしています。
    ではまた。。。

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