\採用情報更新/【スタッフコラムその①】

H29年度 新卒・既卒者対象の新入社員採用試験までに、みなさまにぜひ劇場をのぞいてみてほしい…というわけで、説明会ももちろんありますが、社員によるスタッフコラムをご用意しました。

まずは昨年28年度採用、新入社員の森川のコラムから!

 

 

こんにちは。去年度(2017年度)春の新卒枠で入社した、一番ヤングな社員、森川です。採用通知が来て、アルバイトをちょうど1年前から開始、4月から正社員入社。やや重ための文章になりますが、「うまいこといかんぞ〜」と思いながら、働いた日々をふりかえりつつ…のコラムになりました。

 沖縄で勉強したいと思って琉球大学に入り、1年休学したので5年かけて法文学部を卒業しました。ここで働きたいぞ、という会社3つと、既にアルバイトでお世話になっていた所の1つと、全く別の進路と、計5つくらいの方向性を前にして悩んでいた私でした。劇場でアルバイトを初めて、そのまま社員になった先輩たちがうちは多いので、ここは上司の皆さんとは大きく異なるところです。

「映画って好きだけど、実は、映画というよりは「映画館」が好きなのかもしれないゾ」と思ったことが卒業前にありました。 映画館に入ると、案内係にチケットをもぎられて、歩いていくとポップコーンの匂いがして、重たいドアと赤いカーテンが開けられて、席についてしばらくすると照明がおちて…。映画をみにいく前の「ねえあれ絶対面白いから観にいこう」と誘うわくわく、全然感動しないどころか何処か腹が立つぞこの映画、と思っていたら隣の友達は泣いてるなんて事があったり、時には自分が映画の中の人物に見えてきて、映画館を出るとさっきとは景色が変わって見えてしまったりする事があったり…。で、なんで働きたいと思ったか。
単館系映画館特有の魅力や困難みたいなのは省略するとして、「これがなくちゃ人生の楽しみ減るな~」って事が何かしら皆あると思います。私はその何かしらが「まちの映画館」で、そこを「つくる側」にまわりたいと思いました。それが入社前です。

肝心なのは、「で、働いててどうなの」です。確実に言えることは、入社前のイメージと実際は全然違うということ。作業ひとつの行い方、伝え方、物の考え方を根っから変えてみようと思う機会が何回もありました。でもそんな事よりも一番衝撃的なのは、ここで働く「人」たちとの出会いです。はっきり言って「あれ、ちょっとおかしいゾ」という先輩ばかりだということです。(決して悪口ではありません!)
時刻深夜1:00前。最終上映後、誰も治せると思わなかった壊れたドアノブを、こっそり工具箱を持ち出してガチャガチャひたすら直す先輩。エンタメの神様に取り憑かれたかのように老若男女問わず、面白くないものは「面白くねェ」と斬る代表。夏になると毎日必ず「はい、あげる」と飴ちゃんを配る先輩。絶対に絶対にネガティブな結論を言わない総務の先輩。「え、本当に?」ということを「えいやっ」で、ぐいぐい進めてしまうパワフルな上司の皆様。なんだか一人ぼっちになったかのように感じるほどの、スピード感の中に、紛れ込んでいた私。「具体的にあれこれができます」よりも手前の階段を、「ホレちゃんと登りやがれよ」と、先輩たちは背中を押してくれてます。しょぼい話に聞こえるかもしれないけれど、私のはじめの踏ん張りどころです。長くなりましたけど、「会社でこれができて楽しかったよ」はもう少し後になってから。そこんところは先輩にお任せします。

「次は、こうかもしれない」と想像したシナリオがぴしゃりと当たって、エンドロールが流れるころには「ああ最後まで見なくてもよかったや」と思ってしまうような映画ってありますよね。そういう「がっかり感」は、この職場にはまずないと思います。「この先どうなるんだ!」という問いに、「この先はこうだ!」と堂々と向かっていく仲間が、できれば、私はうれしいです。