落語と浪曲の楽しいイベントやります!

ソーゾーシー JAPAN TOUR 2020 沖縄公演 @ 桜坂劇場

落語家と浪曲師の若手実力者4人で結成された創作話芸ユニット【ソーゾーシー】のメンバーが、ついに全員揃って来沖します。
演目は全て下ろしたてホヤホヤの新作。
見逃す手はございませぬ。

 

ソーゾーシーJAPAN TOUR 2020 沖縄公演
日/2020年12月20日(日)
場所/桜坂劇場ホールA
時間/開場16:30 開演17:00
料金/前売3,000円 当日3,500円(全席自由・整理番号付)
※ドキュメンタリー『高座から愛を込めて』(12/19公開)が見られるセット券【3800円】は、劇場窓口で前売りのみ発売中!チケット詳細はこちら》》

⭐︎出演者紹介⭐︎
[落語家] 春風亭昇々    @shoshoa2011
2007年春風亭昇太師に入門。2017年『ポンキッキーズ』でイケメン落語家としてメインMC抜擢。2021年5月に真打昇進が決定!

[落語家] 瀧川鯉八    @koi_hachi
2006年瀧川鯉昇師に入門。新作落語の天才。神田伯山の封印された名作「グレーゾーン」の主人公のモデル。2020年5月真打昇進!

[落語家] 立川吉笑    @tatekawakisshou
2010年立川談笑師に入門。1年5ヶ月で二ツ目に昇進!ソーゾーシーに関わる事務的な作業の全てを担っている。沖縄公演が決まったのも吉笑さんのご尽力のおかげです。

[浪曲師] 玉川太福    @tamagawadaifuku
2007年浪曲師の玉川福太郎師に入門。瑞泉酒造の「御酒」誕生物語を三味線&三線浪曲で唸っています(配信中)。第37回浅草芸能大賞新人賞受賞!太福さんが浪曲師になったわけ→【私が浪曲師になったわけ】

[曲師] 玉川みね子
23歳で、夫・2代目玉川福太郎さん(太福さんのお師匠さん2007年急逝)に請われ、曲師をはじめる。現在は太福さんとの共演が多い。リハーサルもなく、事前に何をやるかも教えてもらえないそうです。

 

——余談ですが——

落語は、沖縄でも聞くチャンスがあって、ご存知の方もたくさんいらっしゃると思うので、ここで少し、沖縄の皆さまがあまり馴染みがないであろう【浪曲】について、まだまだ浪曲初心者の私ですが、僭越ながらエピソードをおひとつ。

あれは2019年の4月13日。琉球演芸会。
琉球海炎祭で宜野湾の海に大量の花火が打ち上がる直前。
神田伯山さんがまだ松之丞さんだったあの日、初めて浪曲を聞いた私は、花火よりも高くぶち上がってしまって、花火も見ずに帰っちゃいました。

演芸会の出演者は
落語家の三遊亭遊雀師匠
講談師の神田松之丞さん(現 六代目 神田伯山さん
浪曲師の玉川太福さん と 曲師の玉川みね子さん

おそらく、ほとんどの観客が浪曲初体験のはずの劇場で、玉川太福さんとみね子師匠のコンビは、あのコンベンションセンター劇場棟を埋め尽くした観客全員を完全に虜にしていました。
浪曲バージンを奪われた私は、世の中にこんなに面白くて、泣けて、優しい大衆芸能があるんだと感動しすぎて、どうにかなってしまいました。

あの日太福さんは、新作浪曲「地べたの二人 おかず交換」を聞かせてくれました。
みね子師匠のお三味線の音色に乗せて、独特の歌い回しと、渋いこぶしと、あたたかい声での語りと、ものすごい顔芸で物語の世界へ連れて行ってくれるのですが、その連れて行ってくれた世界での体験が、まるで映画を見ているよう。

太福さんがおっしゃることを、頭の中で想像していると、浮かぶ絵がクローズアップになったり、ワイドになったり、実景になったり。どんどん敏感になっていく心を、何気ないひとことがくすぐった瞬間、あ〜あ〜あ〜あ〜…めくるめく浪曲の世界。その物語の根底に流れるのは「人間の情」。優しいんです。それに、今思えば初めてを生で体感できたのが本当に幸せだったなぁと思います。
太福さんだけじゃなく、遊雀師匠も、松之丞さんも、観客の空気に呼応するようにお話される話芸のプロたちが生み出すあの特別な空間は、あの場所にいた私たちだけの宝物。天国のようでした。

12月20日の桜坂劇場は、そんな宝物みたいな空間になります。
ある映画監督が言っていました。「映画は嫉妬の塊さ。生ものにはかなわない。生がいいに決まってる」ってね。(shimo)

 

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【浪曲 (ろうきょく)】日本で明治時代初期から始まった演芸で、明治から昭和30年代にかけて、日本人に最も愛された大衆芸能。「浪花節」(なにわぶし)とも言う。曲師による三味線の伴奏と、独特の節と語りで物語を進める語り芸。三波春夫や村田英雄は元は浪曲師だった。